先日塩別に向かう途中、石北峠にて用を足そうと思いトイレに行くと、こんな看板が立っていた。何か余程の事情があったのだろう…。
ドキュメンタリー小説『羆嵐』の「舞台」、というよりは「事件現場」である「熊事件復元地(苫前)」に、6/9の休日を利用して家族で行ってきた。結構な山中で、コバエのようなブヨの親戚のようなムシも多く、文明の発達した現代であっても、間違っても生活の場として選ばないようなところにそれはあった。言い換えれば単に「何も無いただの山の一角」にしか過ぎないその場所には、目だった設備としては藁葺きの粗末な小屋と、やや誇大とも思える羆の模型(上半身のみ)があるだけ…。しかし小説を読み知る者にとっては、その「なんにもなさ」加減がかえって想像を膨らますには効果的であるようにも思える。そして意外に来訪者が他にもいらっしゃったのが、妙にホッとしたのも事実である…。そんな他の来訪者の見守る中、恥ずかしいのを押して撮ったのが、この写真である…。
いよいよアウトドアのシーズンも目前、そこで安全対策を目的にネットでヒグマ情報を調べていたら、こんな1冊と巡り会った。
大正4年12月、天塩山麓三毛別川付近で起きたヒグマによる日本最大の獣害事件を描いたドキュメンタリー小説「羆嵐(吉村昭著)」だ。
クマというと何となく、『つぶらな瞳、丸みのある身体つきで愛嬌さえある生き物』というイメージを持つ人も少なくないと思うが、この本を読むとそんなイメージは微塵も残らず消えてしまう。
人間のスケールをはるかに超えた巨大な猛獣であり、その前では人間は単なる「食い物」でしかない…。
今年4月に札幌南区の住宅街で若いヒグマが出没し話題となったが、猟友会が射殺するという結末に、テレビ報道を観ていた視聴者から「何も悪いことをしていないのになぜ殺してしまうのか」と、多くの苦情が寄せられたという。しかし一度でもこの「羆嵐」を読むとそんなことは言えなくなってしまうだろう。「いずれエサにされちまってもいいんかい?!」ってなことになってしまう…。
アラスカだったろうか、オオカミの生存する地域では、まだ幼いヒグマをオオカミたちが襲って殺してしまうという。いずれ大きくなり自分たちの生活を脅かす存在になることを恐れての行動らしい。
5月に入ってから北海道の各所でヒグマの出没が報告されている。
山林に立ち入る方はどうかくれぐれもご注意下さい。
深川市納内町3丁目にたたずむ食事のお店『ふるさと』にて、紅芋ソフト購入。
ここは冬期間の営業をしていないので、春には必ずといっていいほど買いに来ている。
北海道では美味しいソフトクリームがあちこちで売られているが、ここの紅芋ソフトは特にお気に入り。
紅芋の風味がクリームによくマッチしており、観光地によくある観光客向けの変り種品よりも
はるかにウマイと思う。
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