読書
たまにはラーメン以外のネタを…。
1665年ロンドンで大流行した「ペスト」について書かれた本です。
いまこういった世の中にあって、非常に興味が湧いたので読んでみました。
フィクションか、ノンフィクションか、いろいろ議論はあるようですが
仮にフィクションだとしても、17世紀の大昔にまるで今の世の中を予言したような内容で
(それは大げさかな…)なかなか面白かった。
コロナが流行ってから、トイレットペーパーの買い占めとか、マスクが無くなるとか
差別や偏見が起きたり、人に伝染して捕まるやつが出たり、
感染が起きたことないとこでもみんなマスクしたり、
根拠のないものが予防に効くとかデマもあったし、
とにかくいろんなことが起きました。
でもこの本を読むと、17世紀の昔でも同じようなことが起きてたんだなって思いました。
非科学的なことが常識になったり、人間の醜い面が露呈したりするのも、
全部ひっくるめて「パンデミック」という現象なんだなってことがよく解りました。
やはり「どうやって収束してゆくのか?」とても気になりつつ最後まで読み進みましたが、
ちょっと予想外な結末でびっくり…。
菌とウイルスは全然違うものだけど、コロナも同じような末路だったらいいなぁと率直に思ったりして。
それにしても、全くチャプター分けされていないので読みにくかった~💦

いよいよアウトドアのシーズンも目前、そこで安全対策を目的にネットでヒグマ情報を調べていたら、こんな1冊と巡り会った。
大正4年12月、天塩山麓三毛別川付近で起きたヒグマによる日本最大の獣害事件を描いたドキュメンタリー小説「羆嵐(吉村昭著)」だ。
クマというと何となく、『つぶらな瞳、丸みのある身体つきで愛嬌さえある生き物』というイメージを持つ人も少なくないと思うが、この本を読むとそんなイメージは微塵も残らず消えてしまう。
人間のスケールをはるかに超えた巨大な猛獣であり、その前では人間は単なる「食い物」でしかない…。
今年4月に札幌南区の住宅街で若いヒグマが出没し話題となったが、猟友会が射殺するという結末に、テレビ報道を観ていた視聴者から「何も悪いことをしていないのになぜ殺してしまうのか」と、多くの苦情が寄せられたという。しかし一度でもこの「羆嵐」を読むとそんなことは言えなくなってしまうだろう。「いずれエサにされちまってもいいんかい?!」ってなことになってしまう…。
アラスカだったろうか、オオカミの生存する地域では、まだ幼いヒグマをオオカミたちが襲って殺してしまうという。いずれ大きくなり自分たちの生活を脅かす存在になることを恐れての行動らしい。
5月に入ってから北海道の各所でヒグマの出没が報告されている。
山林に立ち入る方はどうかくれぐれもご注意下さい。

いつも仕事でお世話になっている「永山循環器科クリニック」の寺井浩院長先生の著書。
先生が医学生時代に、大阪どや街にある病院で体験されたすさまじい(?!)出来事の数々が綴られている。
まるで非現実な世界が実際に同じ日本にあって、今の自分の暮らしからは想像もできない様々な人生がそこには存在する…。
いつも当たり前のようにお付き合いさせていただいている先生が、実はすごい現実を目の当たりにしてきていると思うと、なんだかとても不思議な感じがするのである。
先生、いつもご面倒ばかりおかけしてスミマセン。この場を借りてお詫び申し上げます(?!)
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